地域での自立生活を支援していくために、在宅福祉サービスと「ソーシャルサポートネットワーク」が必要である。
ソーシャルサポートネットワークには、その人の社会関係の拡がりと深さと機能に関するネットワークに関連する部分と、具体的な支援の程度と内容に関するサポートの部分とがあるが、地域自立生活支援においては、その両方を統合的に捉える必要がある。
ソーシャルサポートネットワークは機能として、①福祉サービスを必要としている人もかけがえのない存在で、その人の人間性も尊重されているという、その人の存在・役割を位置づけ、評価するサポート、②情報を提供し、自己選択、自己決定を誤らないようにするサポート、③買い物のお手伝いなど個別の具体的な支援を提供するサポート、④精神的に励まし、支え、受け入れる情緒的サポートがある。